秋の朗読会に本校生徒が参加しました
11月29日（土）、創作空間ラボみずしま主催の「秋の朗読会」が水島勤労福祉センターで開催され、本校からは２年次生徒２名が参加しました。
今回朗読した題材は 「ハンブン山物語」。
戦時中、倉敷市水島の亀島山に地下工場が建設された際、朝鮮半島から 徴用などにより本人の意思に反して動員された人々 が従事していたという歴史を背景に、戦後の日本で在日朝鮮人の少年がいじめを受けながらも、日本人の少年との間に友情を育んでいく物語です。
朗読会には、本校生徒だけでなく、岡山朝鮮初中級学校の生徒や香川大学の学生も参加し、さまざまな立場の若い世代が共に歴史を学び、感じる貴重な場となりました。
生徒たちは朗読に向けて、岡山朝鮮初中級学校の公開授業を見学したり、水島地域の過去について自主的に学習したりするなど、文化や歴史に深く触れる経験を重ねてきました。
当日は、当時の状況を知るご高齢の方から、戦後日本の混乱や在日朝鮮人への偏見が残っていた実態についてのお話も伺うことができ、参加した生徒たちにとって大きな学びとなりました。
新しい世代がここから歴史をつくっていく。
その思いを強く感じられる、心に残る朗読会となりました。