VRを活用した認知症体験研修会

7月29日(火)、2年次KT医療・看護チームの生徒14名が、VRを活用した認知症体験研修会に参加しました。 この研修会は、岡山県庁長寿社会課が主催する出前講座で、認知症の症状について、VR映像を通して疑似体験しながら、「どんな気持ちになるのか」「認知症の方に寄り添うとはどういうことか」を学ぶ内容となっています。

講座内の映像コンテンツ「私をどうするのですか?」では、認知症の症状の一つである「視空間失認」をテーマに、車から降りる場面で、地面がビルのように高く見えてしまうという、本人視点のリアルな映像体験が紹介されました。

研修では、認知症の方と接する際の大切な原則として、「ゆっくり」「笑顔で」「正面から」という3つの対応を学びました。また、困っているのはあくまでご本人であるという認識のもと、そのお気持ちに寄り添うためには、「対話をサボらないこと」が大切であると教わりました。

生徒たちはVRを通して認知症の世界を体感し、「とても不安な気持ちになった」「周囲の人の声かけがプレッシャーになることがある」などの感想を、グループで共有し合っていました。

VR機器を用いた今回の体験は、認知症の方が感じている不安や戸惑いを少しでも理解し、同じ社会を生きるパートナーとしてどのように寄り添っていくかを考える、貴重な学びの機会となりました。

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